代表者プロフィール

国税専門官としての経歴

元統括国税調査官。いわゆる国税OBと言われる元国家公務員です。国税専門官として、30年余り勤務し、令和4年退職しました。

主として法人課税部門に従事していました。関与した法人の調査は、500社を超えます。

また、現場の調査官としてだけでなく、統括官という立場で調査法人の選定も行い、部下職員を含め、毎年のように国税庁長官・東京国税局局長表彰を受彰するなど高い実績を上げてきました。

このような経験を通じて、特に法人の税務調査でのポイントは熟知しております。

税務調査においては、適正公平な課税の実現のため、悪質な納税者には毅然とした対応をしておりました。

ただ、結果的に多額の納税を課税されることとなった場合でも、納税者の方が反省していただけたことが多く、トラブルも比較的少なく、感謝されることも多かったと自他ともに認められております。

また、中小企業の多様な業種・業態を税務調査を経験しており、その際に社長さんから税務上の問題のみならず、経営相談を受けることも多々ありました。

そういった会社の中には、後日マスコミ等で取材を受けたりするようになった会社さんもいくつかあり、多少なりとも貢献できたかな思っています。

さらに、指導した若手職員の大半は、それぞれの個性を活かしつつ、高い実績を上げてきたため、他部署から欲しがられる人材となり、「こだまチルドレン」と呼ばれ、巣立っていきました。

その他、個人課税部門、資産課税部門、徴収部門と賦課及び徴収の主要事務の全てを従事・経験しております。国税専門官の中でも稀有な経験をしております。

その他の経歴他

なお、その前の経歴は…

1967(昭和42年)4月16日生まれ。兵庫県神戸市出身。

幼少の頃から近所の商店街に買い物に父と一緒に行くたびに、パチンコ屋の息子(次男)であった父から、商売の面白さと難しさを教えられて育ちました。ちなみに祖父は発明家だったらしく、パチンコの原型を発明したそうです。そのパチンコ屋も商売に関心のなかった父の兄が引き継ぎ、残念ながら今はありません。

その父は「中小企業の経営の建て直し屋」を独身の頃やっていたそうで、自分も同じような仕事をしてみたいと興味を示すようになっていました。

経営の資格としては最難関の公認会計士という資格を目指していましたが、主業務である上場企業等の大企業を対象に監査業務をすることに違和感を覚え、挫折をしてしまいました。

友人に誘われ、公認会計士試験の前哨戦として国税専門官の試験を受験し、合格しました。

税理士を目指すことに舵を切ろうとしていた当時、「税理士が関与できる中小企業には限りがある、税理士になる前に数多くの中小企業を見てみたい」と思い、国税専門官になることにしました。

青山学院大学経済学部経済学科(財務会計論専攻)卒業。

多くの中小企業の経営者の方の話を伺える国税の職場は、その点においては非常に楽しい職場でした。国税庁が推奨するICTの推進の理想と現実の乖離が大きく、インボイス制度や電子帳簿保存法など税法の改正が先走っているにも関わらず、対応が遅れている現実を目の当たりにしてきました。そこで、国税を知る税理士として、クラウド会計などの活用を率先し、中小企業の対応の遅れを取り戻したい。また、現状の問題点を洗い出し、国税にも再検討してもらいたい。そのような気持ちで、定年までまだありましたが、国税の職場を去り、中小企業の身近なサポーターとなることにしました。