先日(令和6年7月5日)、
クリーク・アンド・リバー社さんの主催するウェビナー
「クリエーターのためのビジネス基礎知識 Vol.4財務会計の基礎」
に講師として登壇しました。
クリーク・アンド・リバー社さんは、
東京証券取引所 プライム市場に株式公開している会社です。
その会社の主催するウェビナー講師に呼ばれるなんて、びっくりしました。
なので、張り切りすぎて、欲張った内容まで、踏み込んじゃいました。
今思えば、事前告知をした方が良かったのかもしれませんが、
そんな余裕もなく、終わってしまいました。
なので、その概要を少し紹介します。
財務諸表の基本4取引
財務諸表は貸借対照表と損益計算書の2つの報告書が基本の財務表です。
貸借対照表は、ビーエスとも呼ばれ、B/S(Balance Sheet)と表記されます。
損益計算書は、ピーエルとも呼ばれ、P/L(Profit & Loss statement)と表記されます。
B/Sを構成する基本取引は、「自己資本(純資産)」と「他人資本(負債)」の資金調達の2取引のみ。
P/Lを構成する基本取引は、「努力(費用)」と「成果(収益)」の経営活動の2取引のみ。
この
B/S取引の2つの取引と
P/L取引の2つの取引を合わせた
4つの基本取引が財務諸表の柱になる取引です。
この取引を認識せず、細かい勘定科目に入っていくと、迷路に入っていくこととなります。
そして、このセミナーのサブタイトルは、「T/B思考™による使える財務会計」です。
T/Bとは、ティービーや試算表とも呼ばれ、Tryal Balanceの略です。
これは、B/S、P/Lを作る前の過程で作成されるものです。
P/L思考やB/S思考のどちらを優先するかといった解説がなされているもものあります。
しかし、P/LやB/Sはバラバラで考えるものではなく、一緒に考えるT/B思考が必要だと考えています。
それは、後で触れる「金儲け」の観点や財務会計を俯瞰するためには説明しづらいからです。
財務会計の7大ポイント
財務諸表には、
B/Sに3つの分類(純資産・負債・資本)、
P/Lに2つの分類(費用・収益)があり、
合計5つの分類があります。
そして、
B/Sの一番重要な勘定科目が「現金」、
P/Lの一番重要な勘定科目が「利益」の
合計2つの勘定科目があります。
5つの分類と2つの勘定科目を合わせた7つ
が財務会計の7大ポイントとなります。
企業は様々な目的のために存続する必要があり、
存続するには「金儲け」を手段としています。
その「金儲け」のポイントは「現金」と「利益」です。
とくに経営改善においては、この2つの勘定科目のコントロールのために、多くの改善策が行われていることを意識する必要があります。
経営者のための会計5原則
経営者のための会計5原則™は、
私が国税職員勤務及び税理士での実務上経験と会計知識を集結した会計5原則です。
会計学上の会計原則そのものだけではなく、経理を知らない経営者でも知っておかないと今後の経営に影響する会計5原則です。
①公私区別の原則
②毎月作成の原則
③実態確認の原則
④損益一致の原則
⑤貸借一致の原則
以上が経営者のための会計5原則です。
①~③は実務上知っておくべき原則
④~➄は会計理論上知っておくべき原則です。
これらの原則を守ることで、
・会社にとって、経営上のリスクを減らし、成長できる財務環境をつくり、
・税務調査では、重加算税の対象となるようリスクを減らし、
・銀行融資では、融資枠の拡大の可能性が高くなります。
各内容は、実はいろいろと注意することがあるのですが、ボリュームが多くなるため、ここでは、割愛させていただきます。
以上、簡単に内容を抜粋しました。
実際のセミナーでは様々なアニメーションなどを使い、理解しやすかったと好評でした。
機会がありましたら、もう少し細かくイラストを盛り込んで披露したいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
こだま税理士事務所
住所:埼玉県さいたま市桜区山久保2-16-1
パークスクエア浦和埼大通り412
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